Yuko ブログ, おいしいアメリカブログ

サンクスギビングデーは感謝の日

今日はアメリカではサンクスギビングデー。ローストターキーやパンプキンパイなどのご馳走を食べる日というイメージがつよいが、本来は農作物の収穫を神に感謝する祭日である。最近では宗教色はないにしろ、日本人が盆と正月に故郷に帰省するのと同じで、年に一度家族揃ってお互いの健康を確かめ合い、一緒に食卓を囲んであらゆることに感謝しあう大事な祭日である。

今日はフェイスブックでも、アメリカの知人の多くが、「I am thankful for… (私は…に感謝する。)」と書いていた。…の部分は、家族の健康のことだったり、良い友達を持っていることだったり、素晴らしい仕事についていることだったり、人それぞれ様々なことに感謝の意を書いていた。なかなか面と向かって改めて感謝の言葉をおくる機会が少ない中、オンラインで誰に告げるわけでもなく思い思いに感謝の気持ちを書けるのは、とても便利な時代になったものだ。

我が家でも、今年はテキサス州ヒューストンに住む夫の姉家族の家を訪れ、家族揃ってサンクスギビングデーをお祝いした。キッチンでは朝からオーブンはつけっぱなしで、ローストターキーやスタッフィング、パイやキャセロールなど、タイミングよく料理が次から次へと作られていく。リビングルームでは、誰が観ているわけでもないのに、ニューヨークのサンクスギビングパレードのもようや、クラシック映画などがテレビから流れてくる。料理する人、庭で楽しく遊ぶ子供達、昼寝をする人、コンピューターでブラウズしてる人、一日中何をするわけでもなく皆が料理が出来るのを待つ。そして夕方、数々のご馳走を前に家族揃って食卓を囲む。家族がこうやって集まれたことに感謝、料理をしてくれた人に感謝、おいしい食事に感謝。そして乾杯。

たくさんのご馳走をたらふく頂いた後、一日中キッチンで料理をして疲れきった私に、コーヒーをいれてくれる義姉。さっさと後片付けをしてくれている義姉を見ながら、キッチンテーブルに座って飲む一杯のブラックコーヒー。これぞおいしいコーヒー。

日本の故郷から遠く離れていても、こうやって温かいアメリカの家族がいる。義姉に感謝、夫に感謝、家族のみんなに感謝。そしてこうやってブログを読んでくれている読者のみなさんに感謝。ありがとう。

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