Noriko ブログ, おいしいアメリカブログ

不評!おせち料理

アメリカに来て長いが、お正月にはおせち料理を作るようにしている。特に子供ができてからは、少しでも日本の文化にふれてもらいたくて、がんばって重箱三段!ぐうたら人間にはなかなかできないことをなしえてきた(えっへん!)。でも今年は、友達とおせち交換をすることに急遽決まり、いつもの半分の数を作れば2倍の品数になるという、ぐうたらならではの、まるで手品のようなナイスアイデアで乗り越えることができた。しかも尋常でない交換レートだったので(これ毎年したい!って思ってるのはわたしだけか・・)、お重の中身はとっても充実!ぐうたら冥利につきるというもんだ。

朝、いそいそとお重に料理を詰め、お雑煮を作り、我ながらいい出来だと得意げに家族を食卓につかせた。ところが、うちの子は、えっ、何これ、ってな感じで表情が曇る。「今日はベーグルじゃないの・・」という言葉は「今日はお正月だからおせち料理だよ、す、すごいね~」と言う怯えた夫の声にかき消された。ま、毎年こんな感じだけどね。それでも作らずにはいられないわたし。正月早々やくざは出さないよ、のりちゃん、と自分に言い聞かせながら、食べ始める。

お魚は・・食べれそう(友達作、田作り)、だとか、ハンバーグはソースなし?(わたし作、つくねの照り焼き)、だとか、えびは頭がついてるね・・(そのあと無言)、というこどものコメントを聞きながら、星一徹(わたし)は我慢した。ねーちゃん(夫)はびくびくしてたけどね、いつ一徹があばれだすかわかんないし。ちゃぶ台ひっくり返されたら後片付けが大変だし。

でも、わたしもこどものときはおせち料理は苦手だった。野菜の煮物好きの母は、これでもか、と言うくらいの種類の野菜の煮物料理を作った。野菜の煮物や保存食が好物、なんてこどもはどれほどいるだろう。大人になるまでお手伝いなんかほとんどしなかったが、台所で母がおせち料理を作るのを見るのは好きだった。普通の主婦がするように、彼女もまた調味料など計らずに適当に味付けをしていた。見よう見真似で、こっちに来てから始めたおせち料理。わたしも同じように適当に、でも食べたことのある味を探しながら、味付けをしていく。

いつかうちの子が大人になったら、作らなくてもいいから懐かしく思い出してほしいな、おせち料理。そんな日がくるまで、わたしのおせち料理作りは単なる自己満足としてやっていくんだ、と自覚しておいたほうが精神衛生上いいだろう。(夫、激しくうなずく)

不評!おせち料理ブログ文中

Rちゃん手作りの丸餅も入ってるよ!なんか、もらい物ばっか?

 

 

 

 

 

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