祝100周年*オレオクッキー
Yuko ブログ, おいしいアメリカブログ

祝100周年*オレオクッキー

アメリカでは誰もが知っていて、今や世界中で人々に愛されているオレオクッキー。今日2012年3月6日、100歳の誕生日を迎えた。世界中あちこちで、オレオの100周年記念を祝うイベントが行われているというニュースを聞き、普段おやつは手作りか自然派のもの、オーガニックのものにするように心がけているのに、今日はオレオを食べないわけにはいかないだろう・・・といそいそとスーパーへ足を運んだ。

ほとんど黒に近い濃い茶色のクッキーは、少しビターとも言える濃いチョコレート味。2枚のクッキーの真ん中には、真っ白な甘いクリームがサンドされていて、その色と味のコントラストがオレオの特徴。アメリカのスーパー、コンビニ、ガソリンスタンドなど、全米どこへ行っても売っており、アメリカ人でオレオを食べたことのない人はまずいないのではないかと思うくらい、アメリカに根付いたみんなの馴染みの味。

私がこのクッキーを初めて食べたのは、80年代後半、高校2年の夏休みに初めてアメリカにホームステイに来た時。今ではオレオも日本でも販売されているが、その当時の日本ではアメリカンタイプのクッキーと言えばチョコチップクッキーくらいしか馴染みがなかった。初めてアメリカに来て数あるカルチャーショックを体験したが、その一つがこのオレオクッキーと言っても過言ではない。ホストファミリーには、年の近い10代の子供達が3人いて、みんな育ち盛りで遊び盛り。身だしなみや動作はもちろん派手でとってもアメリカンだし、大きなポップコーンを抱えてカウチに腰かけてアメリカのティーン映画を見たり、みんなで大きな音で音楽を聴きながらドライブに行ったり、私にとっては毎日が衝撃的な経験だった夏休み。ある日のおやつに、子供達が開けた箱がこのオレオクッキー。たっぷりの白い牛乳と一緒に。みんなこのサンドイッチタイプのクッキーをうまいぐあいに2枚にはがし、真ん中のクリームをぺろぺろしながら綺麗にとり、そして最後はチョコ味のクッキーを牛乳に浸して食べるというような食べ方をしていた。それも、大きな箱のクッキーを、エンドレスに食べ続けるのだ。

私も勧められて初めて口にしたオレオの味の感想は、正直「これって、おいしい?」といったところではなかっただろうか。今まで食べたことのなかった味。クッキーでもあっさりしたものが多い日本のお菓子しか食べたことなかった17歳の私には、この濃すぎるくらいのチョコの味と真っ白な甘いクリームは味のカルチャーショックでもあった。それが、3週間も滞在するうちに、順応性の早いティーンネイジャーだった私は、他のすべてのアメリカ文化がたまらなく好きになったと同時に、このオレオクッキーの味のとりこにもなっていた。

初めてのアメリカでの楽しい夏休みを終えて日本に帰国した後、このオレオクッキーの味が忘れられず、何度か輸入食品店へ足を運んで輸入品のオレオクッキーを購入したものだ。輸入食品店へ行ってまでも食べたかった懐かしいアメリカの味が、このオレオクッキーとスキッピーのピーナツバターとドリトスのナチョチーズ味のチップス。これらいずれも今では日本でも普通に販売されているくらいだから、やっぱり日本人も好きな味だったてことなのだろうか。

あれから20年以上たった今、オレオもドリトスもスキッピーもすぐに手に入るアメリカに住んでいるのに、ほとんど買うことはなくなった。別にどおってない味に思えるし、それに私にとってはジャンクフードカテゴリーに入っている。それでも、今日みたいにたま~に食べてみると、ティーンネイジャーの頃の思い出がよみがえってくるかのように、おいしいと思えてしまう。病み付きになる危ないジャンクの味であると同時に、思い出たっぷりの味。大好きなアメリカの大好きなクッキーの味。ハッピーバースデー、オレオ!

祝100周年*オレオクッキー

久しぶりに買ってもらったオレオに大喜びな娘。

祝100周年*オレオクッキー

食べ方にもいろいろ流儀のあるオレオ。娘は半分にはがしてクリームから食べる派。

祝100周年*オレオクッキー

息子はそのままパクつく派。

祝100周年*オレオクッキー

そしてこれはみんなが大好き。冷たい牛乳にディップ。

 

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