おいしいキーライムパイ
パイ・タルト

おいしいキーライムパイ


日本ではまず見ることのない、小ぶりで丸く酸味が強くて風味豊かなキーライム。フロリダ州最南端の諸島、フロリダーキーズ(Florida Keys)でとれるこの小さなキーライムを使って作るパイがキーライムパイ。フロリダ州の公式パイと認定されるほど、フロリダではとてもポピュラーなデザートです。20代の大半をフロリダ州マイアミで過ごした私も、このキーライムパイが大好き。カリフォルニアに来て滅多に食べることもなくなっていたのですが、先日近所のスーパーでこのキーライムの袋入りを発見!無性に食べたくなって作ってしまいました!


同じ柑橘類でも、レモンとライムとで明らかに味が違うように、キーライムも普通のライムとは少し異なり、独特な酸味と風味があります。キーライムは手に入らないから、普通のライムで作ってしまおうと思いがちですが、そうすると「キーライムパイ」にはならないのです。(ライムパイと言ってください。)Wikipedia によると、1965年にキーライムを使用せずにキーライムパイと宣伝したものに罰金100ドルを科す法案がその当時のフロリダ州知事によって提出されたほど(法案はのちに却下)、そのこだわりようは半端じゃないようです。

キーライム

でもフロリダに住んでいないと、実際このキーライムを目にすることは少ないです。たまに瓶詰めになっているキーライムジュースを見かけますが、それではまた違う。レモンのお菓子を作るのに、瓶入りのレモン果汁で作りたくないように、キーライムパイもちゃんとキーライムの汁を絞って作りたいものです。マイアミに住んでいる頃は、どこのカフェテリアでもダイナーでも高級レストランでも、デザートメニューにキーライムパイがないことなんてあり得ないほど一般的だったのに。。。なので家で作ったことなんて一度もありませんでした。これが、いざ食べられない状態になると、そのありがたみを実感し、手作りしてまで家で食べたい!と思ってしまうんですよね。これは、京都で育った私が、おはぎ以外の和菓子を家で手作りしたことがなかったのに、アメリカに来てから餡子をたいたり饅頭作りに挑戦するようになったのと同じです。

さて、なんとこのキーライム、家から一番近い普通〜のアメリカのスーパーの果物売り場にどかんとおいてありました。「なんだ、いつもここにあったの?」と思いながら、一袋購入。レシピを読んでいると、一つのパイを作るのに、このライム一袋全部くらいいるようで。。。そしてそのとおり。これだけ全部使いました!これを絞る作業もまあ大変。美味しいものを食べるのはそう簡単にはいきませんね。きっとフロリダにはこのキーライム絞りの専用の機械があるんだろうな〜。

長い前置きですが、このキーライムパイ、クラストはグラハムクラッカーを砕いたものをベースに焼くだけで、中のフィリングも果汁とコンデンスミルクと卵黄という単純な組み合わせなので、味はかなり大雑把です。でも、キーライムの酸味と練乳の甘みのコンビネーションがたまらない。流派によっては、レモンメレンゲパイのように、上にたっぷりとメレンゲをのせて焼くタイプもあるのですが、私は生クリームを少量トッピングする派。(これ、本当にメレンゲ対ホイップの派閥があるんです!)

アメリカ人は食べることにはこだわらないように思われがちですが、いやあこれはこだわりたっぷりのパイです(笑)ここのレシピは信頼のおけるCook’s Illustrated のものをベースに少し調整して作りました。日本ではまずキーライムは無理でしょうから、その場合はライムを使って「ライムパイ」になりますね。でもきっとそれでも美味しいです!


5.0 from 1 reviews
おいしいキーライムパイ
分量: 9インチ(22cm)パイ型1つ分
 
材料
  • 卵黄 4個分
  • キーライムの皮(磨り下ろす)小さじ1
  • キーライムの果汁 1/2カップ(120ml)
  • 練乳(コンデンスミルク)1缶(14oz = 400g)
グラハムクラッカーパイ生地
  • グラハムクラッカー 8枚(122g)
  • バター 大さじ5(75g)(溶かす)
  • 砂糖 大さじ1
トッピング
  • 生クリーム 適量
  • 砂糖 少々
作り方
  1. ボールに卵黄とライムの皮を入れて、泡立器で2分ほど混ぜる。キーライムジュースと練乳を加え、滑らかになるまで混ぜる。そのまま室温で30分おく。(酸とミルクが反応して、濃厚なクリームのようになってきます。)
  2. その間にパイ生地を作る。グラハムクラッカーを小さく割り、フードプロセッサーにかけて粉状にする。溶かしバターと砂糖を加え、全体になじむまで何度か混ぜる。パイ型にまんべんなく敷き詰める。(計量カップの底を使って押し付けるとやりやすい。)
  3. 摂氏160度(華氏325度)に予熱したオーブンで15分ほど焼き、いったんオーブンから取り出す。
  4. パイ生地が熱い間に、1のフィリングを流し入れ、オーブンに戻して同じ温度で15−20分焼く。オーブンから取り出しそのまま1時間ほど余熱をとり、冷蔵庫で最低3時間冷やし固める。
  5. 砂糖を加えた生クリームを固く泡立て、好みでパイの上に絞り出す。


おいしいキーライムパイ

ステップ1

グラハムクラッカー

アメリカのスーパーにはどこにでも売っているグラハムクラッカー

グラハムクラッカー

フードプロセッサーで簡単に粉状に

グラハムクラッカー

溶かしバターと砂糖を加え混ぜる

おいしいキーライムパイ

クラスト(焼く前)

おいしいキーライムパイ

クラストが温かい間にフィリングを流し入れる

おいしいキーライムパイ

出来上がり。好みでクリームはもっとたっぷり全面に絞ってもいいです。

おいしいキーライムパイ

フロリダの味!

 

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5 コメント 5 件

  • 返信 ryuji_s1 2013年6月24日 at 2:30 AM

    おいしいアメリカさん
    おいしいキーライムパイ
    すごく美味しそうです
    丁寧なレシピ
    うれしいです
    有り難うございます

    • 返信 Yuko 2013年6月29日 at 10:03 PM

      ryujiさん、コメントありがとうございます!キーライムは日本では難しいかもですが、普通のライムで是非お試しくださいね。

  • 返信 star345 2013年7月14日 at 5:00 AM

    yukoさん
    うまそうなキーライムパイですね。
    自分も、12年前に、LAに1年位住んでいました。   自分は、アメリカの食べ物が大好きです。  食べ物は、五感で、感じて食べる物だと思います。

    アメリカの空気、青空、街並み、お店の看板のデザイン、色ずかい、食材のパッケージ、ショピングセンターのデカさ、最高です。
    これからも、頑張って、下さい。

    • 返信 Yuko 2013年7月14日 at 11:24 AM

      ありがとございます!五感で感じて食べるアメリカ料理ですか。そういえばそうですよね。ここにいるから美味しいと感じるものとかも、あるのかもしれませんね。
      このキーライムパイも、私にとってはフロリダ時代の思い出たっぷりなので、美味しいと感じるのかもしれないし、これをまた日本で作って食べるとどんな味になるんだろう〜と思うこともあります。
      これからもよろしくお願いします!

  • 返信 la petite chocolatière 2016年5月31日 at 11:12 PM

    日本のインターナショナルスクールに通っています。学校のクッキングのクラスで、このパイを焼きました。キーライムは手に入らなかったので、普通のライムを使いましたがとても美味しかったです。クラスメートもとても喜んでいました。

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