子供達のバレンタインデー
Yuko ブログ, おいしいアメリカブログ

子供達のバレンタインデー

今日はバレンタインデー。アメリカの子供達の間で、バレンタインデーというと、ハロウィーンに続いてキャンディーや甘いものを食べられる楽しい日。ハロウィーンの時は知らない人やご近所さんなどの大人達からもらうキャンディーだが、バレンタインデーは学校の友達同士で交換しあうのでより一層楽しい。

娘はアメリカの小学校1年生。バレンタインデーは毎年恒例で、みんながクラスメート全員にバレンタインを持参する。バレンタインとはチョコレートであったり、キャンディーであったり、ラムネであったり。たいていは小さなカードに自分の名前と相手の名前を書いて甘いものを添える。甘いものだけでなく、キャラクターのついた鉛筆であったり、シールであったり、または色画用紙などを使って手作りで一つずつ工作した作品を持ってくる子もいる。

子供達のバレンタインデー

クラスメートからもらったたくさんのバレンタイン

うちの娘も棒付きキャンディーとカードのセットを先週末にせっせと用意し、クラスメート全員の名前を書いて、大きなビニール袋に入れて今日学校に持っていった。学校では、クラス全員でバレンタインパーティー。みんながみんなの為に持ってきたプレゼントを自分がデコレートした紙袋に詰めて持って帰ってきた。紙袋には、いーっぱいのカードや手紙や甘いものがつまっている。22人いるクラスメート、全員が同じようなものを持って帰ってくるのだ。「誰々ちゃんは、誰々ちゃんのこと好き~?私はもらったけど、あなたはもらってない?」などといったことはないのである。(少なくとも、1年生の間はね。)

子供達のバレンタインデー

息子の手作りバレンタイン

 

息子の通う幼稚園では、前もって幼稚園側から園の方針で「バレンタインデーには、バレンタイン(キャンディーなど)をクラスメートの為に持参しないでください。」と手紙が来ていた。だからといってお祝いしないわけではない。今日は、幼稚園でもバレンタインパーティー。色画用紙でかわいい飾りをたくさんつけた愛情のこもったカードを作成し、一つはお友達にあげ、もう一つは両親へのプレゼント。そして、みんなで一緒にクッキーを焼き、お昼はボランティアのお母さん達によるランチパーティー。ハート型のピザに、赤色のゼリー。園児の一人ひとりが、ハート模様の紙皿やらカップなどを持参し、これもみんなでお祝いするという楽しいイベントなのである。お土産に園で作ったクッキーとシールや鉛筆などを持って帰ってきていた。

日本でバレンタインデーというと、子供達の間では女の子が男の子に告白する日、大人の間では義理チョコを配る日というのが定着しているのではないだろうか。もちろん、その日は恋人同士がロマンチックなディナーにでかけたり、甘いチョコレートをいただいたりするのはどこでも共通のことだろう。大人たちの間では、日本もアメリカもどちらかというと、「しないわけにはいかない。」というかんじで、レストランを予約したり、お花を贈ったり、チョコレートを食べたりする。あ、でもこれは女性から男性へ送るというしきたりではなく、どちらかというと男性がバラの花や箱詰めのチョコレートを女性に送るという場合の方が多い。

アメリカ人が、親子同士、友達同士、恋人同士、夫婦同士の間で、恥ずかしげもなく「I love you.」ときっちり言えることは、もちろん親の育て方にもよるが、子供の頃からの世間の風習や環境によるものも多いと思う。一年に一度、バレンタインデーには、恋人同士の間や義理で贈るだけのものでなく、心から楽しめる「みんなのバレンタイン」が子供達にもやってくるのだから。大好きな友達に、「大好きだよ。」と伝え、手書きのメッセージを書き、一緒に甘いもの食べて友情愛を楽しむかのように。もちろん、アメリカでもいじめなどがないとは言えないが、バレンタインデーに悲しい思いや寂しい思いをする子供達はいない。(ティーンネイジャーになったら知らないけどね!)

子供達のバレンタインデー

娘が先週学校で家族宛に書いたラブレター。ちゃんと切手を貼った封筒に入れて、先日うちに届いた。

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